さあ就農の準備を始めましょう!長野県は就農者向けの研修制度も充実しています。
ここでは、これから始める事業や生活に役立つ情報を提供します。
目標を明確にして、スケジュールを立てよう
やりたい農業のイメージを明確にし、いつまでに何をすべきか考えましょう。
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CHECK 1
経営作目(作物)は何か、どのような栽培方法で、どれだけ作りたいか、経営の収支規模はどのくらいか、生産物の販売はどのように行うか
一口に農業といっても、稲作、野菜、花き、果樹、畜産など多様な作目があり、作物によっては露地栽培の他に集約的な施設栽培もあります。また、栽培方法についても、経営者の考え方や農薬や肥料の使い方などによりいろいろなやり方があります。 -
CHECK 2
就農地はどこにするか、農地は借地か購入か
作目(作物)の選定は、効率的な研修や就農地の決定のための重要な要素であり、できるだけ早く候補を絞り込むことが大切です。作物には適地がありますから希望する作物に適した候補地を選定します。また、家族との生活を考え、生活条件にも配慮する必要があります。その上で、改めて就農相談をするとよいでしょう。 -
CHECK 3
栽培技術をどうやって習得するか、販売先をどうやって確保するか
一般に「産地」と呼ばれる地域で、その地域の主力作物を生産する場合には栽培者が多く技術指導や販売体制などが整っているため、比較的取り組みやすい環境が整備されていますが、自分だけ別の作物を栽培しようとする場合には栽培・販売の両面でより一層の工夫や努力が必要となります。 -
CHECK 4
設備投資等の資金の調達(自己資金・借入金)方法、保証人はいるか、住宅・当面の生活費・運転資金の確保をどのように行うか
農業を始めるのに必要な資金は?、農地や住宅を買うのか借りるのか?、必要な施設や機械の種類は?、販売面では質の良いものが生産できるか?、どのように販売するか?、などにより大きく変わります。
また、生活ができる所得が確保できるまでの間の生活資金も必要です。資金については、自らの経営計画、目標とする生活、それらの全てを総合した生活設計そのものが問われるものです。将来を見据えてじっくりと計画を立てましょう。
栽培技術や経営知識を身につけよう
技術者+経営者としてのスキルを身につけなければ、農業はできません。地域の方、指導機関と相談しながら進めることが、就農の早道です。
新規就農里親支援制度

平成15年度から新規就農里親支援事業を実施し、新規就農を目指す方が熟練農業者のもとで実践的な研修と研修後を含めたフォローアップを受けられるよう支援しています。
国、市町村、JAなどの支援策との相乗効果で新規就農者に占める非農家出身者の割合が増えてきました。
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新規就農里親前基礎研修
県農業大学校研修部において、就農希望者のニーズに基づき講義と農家実習等を組み合わせ、効率的に栽培技術と経営管理技術を習得する研修です。
詳しくはこちら -
新規就農里親研修
Iターン者等新規参入者の就農を支援する意欲ある農業者「里親」のもとで、農業経営を開始するための2年程度の実践的な研修です。
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インターン研修
独自の研修カリキュラムに基づき、 JA技術員等の指導を受けながら希望する作物の栽培技術、経営管理技術を習得します。研修中、JAの臨時職員として給与の支給がある場合や、年齢制限のあるJAもあります。詳しくは、県内のJAにお尋ねください。
長野県農業大学校 実践経営者コース
企業的農業経営者を目指す人向けのコースです。技術指導に加え、経営戦略や国際情勢、人材管理など経営者として必要とされる資質を育てる、密度の高い小人数のコースです。
1学年10人定員の小人数による実践的な授業で農業のプロフェッショナルを目指します。
他にも様々なプランであなたのスキルアップをサポートします。
営農計画を立てよう
5年後~10年後までの農業経営の発展過程の姿をより具体的に描いてみましょう。

営農計画は次の3つのポイントから考えましょう!
- 新規就農とは、事業の経営者になること
「農業は事業」「新規就農は起業」「農業者は経営者」の自覚を持って計画を練ること。
就農計画には、作目、経営規模、労働力、農地、機械・施設、資金調達などを記載すること。 - 当面の経営目標を決める
経営規模(面積、頭羽数など)の目安は、作目ごとの経営指標を参考に、家族が生活できる所得(売上-経費)をあげられること。
当面(3年程度)の経営規模当たりの収益は、一般農家より少なめに見積もる。
当面の生活費も計画に盛り込み、できるだけ自己資金を準備すること。 - 過剰な投資は絶対に避ける
機械・施設の装備は必要最小限を心がけ、できるだけ離農農家から譲り受けたり、中古を購入して調達すること。
営農計画立案のポイントを詳しくご説明しています。