リンゴ ほか| 飯綱町
飯綱から食や自然の大切さを伝えていきたい
飯綱町で江戸時代から代々、その家と土地を守ってきた山下家。
絵里さんが嫁いだ先は、リンゴ栽培(約5ヘクタール)を中心に、モモ、ブルーベリー、プラム、プルーンのほか、ナスや加工用トマトなどの野菜類まで、多岐にわたって農産物を生産している「山下フルーツ農園」。
栽培のこだわりは「見た目より味重視!」。
30年以上前から、リンゴは袋をかけずに栽培しています。
また、減農薬で育てており、特別栽培農産物として認められています。除草剤や化学合成肥料もいっさい使用していません。
農園の敷地内には、田舎暮らしが体験できる「農家民宿」を併設しています。
また、今年4月には築70年の古民家を改築したカフェもオープン。
リンゴ畑の真ん中で自然を身近に感じながら、せわしない日常では得られないゆったりとした時の流れを体感できます。
絵里さんは、そんな自然豊かな農園の社長として、広報や営業、経理、労務管理など、会社経営の仕事に日々、取り組んでいます。
これまで農業経験のまったくなかった絵里さんでしたが、「農業には農作物を栽培すること以外にも、いろんな関わり方ができると思っています」。
お客さんが喜んでくれる声を聞くのが一番の幸せという絵里さんは「今後はもっと多くの人にカフェや農家民宿に来てもらい、田舎暮らしを体験してもらうことによって、食や自然の大切さを伝えていきたい」と、笑顔で語ってくれました。
PROFILE
山下絵里(やました えり)さん
新潟県出身。大学は工学部出身のいわゆる理系女子(り・け・じょ)。大学院まで進み、東京のIT企業に勤務。2012年、結婚を機に飯綱町に移住。夫の実家の農園で就農。農園を法人化するにあたり、2013年代表取締役就任。一児の母。