雑穀、米 ほか| 筑北村
雑穀やお米の栽培を通して筑北村を元気にしたい
四方を山に囲まれた山間の谷の中に、およそ五千人が暮らす筑北村があります。清香さんがこの地に移住したのが今から5年前。「最初は不安だったけど、農家になりたい気持ちのほうが強く、東京での
仕事に見切りをつけて単身でやってきました!」。地域おこし協力隊として3年間勤務した後、2016年4月に同じ筑北村で就農しました。
筑北村では2015年に、雑穀の栽培を通して村を元気にしたいという30~70代の仲間が集まり、「信州筑北雑穀ファーム」を発足。農薬や化学肥料を使わないで、より美味しい米や雑穀を作ることを目標にグルーで活動しており、清香さんもその仲間に加わりました。そして今年は清香さんがそのグループの代表に就任。清香さんは今、米や雑穀(ゴマ、エゴマなど)の販路開拓に力を入れています。雑穀のニーズは年々増えているそうですが、作り手が足りなくて生産が追いつかない状況とのこと。「農産物がほしい人に低コストで直接品物を届けられるような販路を考えていきたい」という清香さん。「農家も消費者の方もみんなが幸せになれる流通の仕組みを開拓して、この筑北村が農業で元気になれるようしていきたいですね!」。
そんな清香さんは現在、登山ガイドの仕事をしている夫の田村茂樹さん(坂井は清香さんの旧姓)と二人暮らし。夫婦で別々の仕事につきながらも、筑北村の生活を二人で存分に楽しんでいるように見受けられました。
PROFILE
坂井清香(さかい さやか)さん
千葉県出身。2012年まで東京の省庁(特許庁)に勤務。筑北村に移住後「地域おこし協力隊」として3年間勤め、その後に就農。趣味は陶芸と狩猟。冬には猟友会の人たちとシカやイノシシ狩りに出ることも。ジビエ料理が得意。